vol.7   ◆◆糖質制限が老化を加速? 科学的根拠と正しい実践法◆◆

松江市でも春の訪れとともに、薄着の季節が近づいてきました。冬に蓄えた脂肪が気になる方々がダイエットを始めるこの時期、こんな研究結果は御存じでしょうか。東北大学大学院農学研究科のマウス実験で、糖質を完全にタンパク質と脂質に置き換えた餌を1年間与えたグループに、顕著な老化促進現象が確認されたのです。

 

 

■実験のポイント この研究が特に注目される理由は「完全糖質除去」という極端な条件下での結果である点。実際の糖質制限では、専門家の多くが1食あたり20-30g(白米なら茶碗1/2杯)の摂取を推奨しています。重要なのは「完全排除」ではなく「適量管理」なのです。

▼具体的な目安(文部科学省データベース準拠)

・白米70-80g(茶碗1/2)=糖質約25g ・食パン6枚切り1枚=糖質約26g ・糖質多め野菜(かぼちゃ等)を食べる日は主食を調整します。

 

■代謝のメカニズム

 

 過剰な糖質が中性脂肪に変換されるプロセスは明確ですが、Ⅱ型糖尿病の発症要因は複合的。糖質過多だけを悪者にせず、総合的な視点での管理が求められます。

▼年代別対応の必要性

 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」によると、20代と50代では基礎代謝量が約10%低下(国立健康・栄養研究所データ)。糖代謝能力の変化を考慮した年齢に応じた調整が不可欠です。

 

■実践的アドバイス メタボ改善を目指す方へ

現在の摂取量を「3割減」から開始

主食と副菜のバランスを意識

 

腸内環境を整える(後述のオリゴ糖活用など)

※わたしの実践例

酵素断食時の「酵素飲料」には即効性エネルギーとして、ブドウ糖・果糖(1分以内で吸収)が含くまれ、又、腸活成分として20種類以上のオリゴ糖(自然発酵による消化済み状態)も含有されているので、元気を維持しながらダイエットできます。

 

 

【専門家のワンポイント】 「糖質コントロールでお困りの方へ」 我慢しすぎると逆効果です。オクスリマン薬剤師にご相談ください。